ここでは、破産の宣告について解説します。

破産宣告とは

破産宣告とは、破産手続きを開始する旨の決定です。2005年から施行された現在の破産法では、「破産宣告」とは「破産手続開始決定」に相当します。

破産宣告を受けると債務者は破産者となり、破産宣告の時に所有していた財産の管理処分権を失います。ただし、破産宣告により破産者が財産の管理処分権を失うといっても、自由財産等生活に必要な家財道具等は使用することができます。また、破産宣告後に得た収入は、原則として全て破産者が自由に使用することができます。

破産宣告による制限とは

破産宣告を受けたとしても、破産管財人が選任されない同時廃止の場合は、財産の管理処分権を失ったり、生活上の自由の制限を受けることはありません。破産宣告という言葉は言葉は大げさな言葉ですが、実際には極端なデメリットはありません。破産宣告のデメリットについての詳細は、破産Q&A等をご参照ください。

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破産宣告という言葉は使わない

破産宣告という制度は現在ありません。今は、「破産手続開始決定」という名称になっています。「破産宣告」の方がわかりやすいような気もしますが、現在の法律用語ではありません。

破産手続きの場合、裁判所に申立をすると、破産手続開始決定という裁判所での破産の手続きをスタートする決定がまず出ます。

その後、破産をする人にどのくらいの財産があるかどうかによりますが、同時廃止決定又は異時廃止決定と言って破産手続きを一通り終了させる旨の決定が出ます。そして、個人の場合には最後に免責決定と言って借金をゼロにする旨の決定が出ます。

手続きの流れ

  1. 破産手続申立
  2. 破産手続開始決定
  3. 同時廃止決定又は異時廃止決定
  4. (個人の場合)免責決定

各手続きにおいて申立をした人がすべきことや注意すべきことは異なります。専門家に相談しながら1つずつ進めていくのがよいでしょう。

ここでは、破産を選択した場合の破産宣告(破産手続開始決定)について解説しました。破産の宣告(破産手続開始決定)を受けた場合にどのような生活への影響が出るかの詳細、債務整理の詳細は弁護士等の専門家にご相談ください。

破産宣告(破産手続開始決定)というと何か大げさなことをするような印象ですが、実際は裁判所が破産手続きをする旨の決定を書面でする手続きという位の認識でよいと思います。

参考条文

破産法第30条 破産手続開始の決定

1 裁判所は、破産手続開始の申立てがあった場合において、破産手続開始の原因となる事実があると認めるときは、次の各号のいずれかに該当する場合を除き、破産手続開始の決定をする。

一 破産手続の費用の予納がないとき(第二十三条第一項前段の規定によりその費用を仮に国庫から支弁する場合を除く。)。

二 不当な目的で破産手続開始の申立てがされたとき、その他申立てが誠実にされたものでないとき。

2 前項の決定は、その決定の時から、効力を生ずる。