最終更新日:2023年5月26日

  • 倒産とは、資金繰りに窮し事業継続が困難になるときを指します。
  • 破産とは、支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。破産は法律用語です。
  • 廃業とは、事業を自主的にやめることを指します。
  • 清算とは、会社を消滅させるための手続きを指します。清算は法律用語です。

目次

倒産とは

  • 倒産とは正式な法律用語ではありません。一般的には資金繰りに窮し、事業継続が困難になるときを指します。例えば、次のような場合を「倒産」と言います。
    1. 銀行取引停止処分を受ける
    2. 裁判所に破産申立を行う。
    3. 裁判所に会社更生、民事再生、特別清算を申立する。(会社更生・民事再生・特別清算は裁判所を利用した倒産手続)
  • 倒産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。

破産とは

  • 破産とは正式な法律用語です。支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。
  • 破産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。

廃業とは

  • 廃業とは正式的な法律用語ではありません。一般的には事業を自主的にやめることを指します。
  • 廃業の場合、支払不能・債務超過となっている場合となっていない場合のいずれもあります。

清算とは

  • 清算とは正式な法律用語です。会社を消滅させるための手続きを指します。
  • 清算の場合、支払不能・債務超過となっていないことが多いです。
  • 清算手続きで負債が残る場合、破産又は特別清算等を行う必要が法律のルール上はあります。

倒産と破産の違い

  • 倒産は資金繰りに窮し事業継続が困難になるときを指します。
  • 一方、破産は支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。
  • 倒産した結果、裁判所に破産申立に至るということは多いです。もっとも、倒産したから必ず裁判所に破産申立をするわけではなく。その他の手続きが行われることもあります。

倒産と廃業の違い

  • 倒産は資金繰りに窮し事業継続が困難になるときを指します。
  • 一方、廃業は事業を自主的にやめることを指します。
  • 倒産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。他方、廃業の場合、支払不能・債務超過となっている場合となっていない場合のいずれもあります。

倒産と清算の違い

  • 倒産は資金繰りに窮し事業継続が困難になるときを指します。
  • 一方、清算は会社を消滅させるための手続きを指します。
  • 倒産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。他方、清算の場合、支払不能・債務超過となっていないことが多いです。

破産と廃業の違い

  • 破産は支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。
  • 一方、廃業は事業を自主的にやめることを指します。
  • 破産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。他方、廃業の場合、支払不能・債務超過となっている場合となっていない場合のいずれもあります。

破産と清算の違い

  • 破産は支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。
  • 一方、清算は会社を消滅させるための手続きを指します。
  • 破産の場合、支払不能や債務超過の状態となっています。他方、清算の場合、支払不能・債務超過となっていないことが多いです。

廃業と清算の違い

  • 廃業は事業を自主的にやめることを指します。
  • 一方、清算は会社を消滅させるための手続きを指します。
  • 廃業の場合、支払不能・債務超過となっている場合となっていない場合のいずれもあります。他方、清算の場合、支払不能・債務超過となっていないことが多いです。
  • 廃業はビジネス上の用語という要素が強いのに対して、清算は法律上の手続きに関する用語です。

休眠・民事再生・会社更生・特別清算Q&A

Q. 休眠とは何ですか?

  • 休眠とは会社の活動をストップさせることです。
  • 「休眠会社」とは、会社としての活動を何もしていない会社のことです。
  • 休眠会社は支払不能・債務超過のこともあります。他方、支払不能・債務超過ではないこともあります。

Q. 民事再生とは何ですか?

裁判所に申立を行い、会社の負債を減らしながら事業を継続する手続きです。

Q. 会社更生とは何ですか?

  • 裁判所に申立を行い、会社の負債を減らしながら事業を継続する手続きです。
  • 民事再生と会社更生は似ていますが、会社更生の方が大規模の会社で利用されることが多いです。

Q. 特別清算とは何ですか?

  • 裁判所に申立を行い、支払不能・債務超過の場合に会社を終了させる手続きです。
  • 破産手続きと似ていますが、債権者が少なく債権者が手続きに同意する見込みの際に利用されることがある手続きです。

まとめ

  • 倒産とは、資金繰りに窮し事業継続が困難になるときを指します。
  • 破産とは、支払不能・債務超過となり裁判所に破産申立を行うことを指します。破産は法律用語です。
  • 廃業とは、事業を自主的にやめることを指します。
  • 清算とは、会社を消滅させるための手続きを指します。清算は法律用語です。

(監修者:弁護士 大澤一郎