千葉県我孫子市東我孫子在住の鎌谷康貴様(仮名)の解決事例

相談者 60代 男性(自営業)
相談内容
借入先
の数
2社
担当
弁護士

手続き後の返済額

総額/約500万円→ 月々/3万円

ご相談までの背景

鎌谷さん(仮名)は、元々自営業でソフトウェアや関連機器等の研究開発を行っておりました。ある注文者から依頼を受けて開発等に際して自身で経費を負担していたところ、その依頼者が突然いなくなってしまったことからその経費や報酬を請求することができなくなりました。

この経費を自己負担する際に借り入れを行っていたことから、その返済を行う必要があり、その上で当てにしていた報酬を得られなくなってしまったことから更に生活費として借り入れを行うことになりました。

その結果、最終的には債務を返済することができなくなり、そのまま放置していたところ、遅延損害金が積み重なって総額で500万円程度の債務となり、しかもそれらを一括で支払うように各金融業者から督促をされていました。

一括で500万円の債務を返済することができず、今後の生活がどの様になっていってしまうのか不安に思ったことからご相談にいらっしゃいました。

弁護士よりコメント

鎌谷さんは、諸事情で自己破産を申し立てることができなかったことから個人再生の手続を進めることを希望されていました。

しかし、個人再生が認められるためには安定した収入が見込まれることが必要になってくるところ、鎌谷さんは自営業者であり収入が安定しているとは言えなかったことから、個人再生を行うことが難しいように思えました。

そこで、まずは、鎌谷さんの収入の軸を伺い、今後も一定程度安定した収入が得られることが高確率で認められることをしっかりと主張しました。

また、安定的に返済をすることができることを裁判所に認めてもらうために、鎌谷さんと長年同居されているパートナーの方のご協力を得て、再生計画が裁判所に認められたときには一緒に返済を行っていくということを裁判所に説明しました。

これらの裁判所への説得が実り、最終的にはこちらの希望する通りの再生計画が認められました。その結果、一括で請求されていた約500万円の債務が約100万円に減額され、更に一括ではなく月々に換算すると約3万円程度の分割払いとすることが認められました。

上で述べたとおり、個人再生を行うためには今後しっかりと返済していくことができるのかという点を裁判所が重視します。そのため、まずはご相談の段階で月々の収支をしっかりと伺い、月々返済の枠が確保できるように今後の生活を改善したりすることも重要となってきます。

債務整理を行うと同時に生活の収支を改善することは今後の生活を行っていく上で大変大切なことです。債務整理を行う際はそのような点も弁護士にご相談頂くと良いかと思います。

また、個人再生は様々な事情で破産の手続きをすることができないけどすべての債務を返済することができないという方であっても選択できる手段の一つです。債務整理を行う上でどのような手段を取るのが良いのかについては弁護士にご相談を頂いた上で決めていくことが大事です。

債務の返済にお困りの場合、遠慮なくご相談ください。

【参考情報】個人再生の支払総額のまとめ

元々の借金額 支払額
100万円以上
~500万円以下
100万円
500万円超
~1,500万円以下
借金総額の
5分の1
1,500万円超
~3,000万円以下
300万円
3,000万円超
~5,000万円未満
借金総額の
10分の1

ただし、ご本人がお持ちの財産額は最低でも支払う必要があります。


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