1. 最悪の事態を想定・覚悟せよ!
借金問題の場合、どうしても皆様不安な気持ちを抱えることと思います。不安を解消するためには、他のことをやって気を紛らわす方法もあるかもしれません。しかし、一番根本的に不安を取り除く方法は、真正面から不安の原因に立ち向かうことです。
真正面から不安の原因に立ち向かうには以下の3つの段階を踏むことが大切です。
ステップ1 最悪の事態を想定する
まず、今考えられる最悪の状況を想定します。借金問題の場合、多くは自己破産により大きな財産を失うということが最悪の状況です。そして、破産をした場合、同居の家族やお金を貸してくれている人に破産の事実が伝わることに通常なります。
ステップ2 最悪の事態を受け入れる
最悪の事態が起こる可能性は否定できません。最悪の事態が起こることを受け入れましょう。最悪の事態が起こることを受け入れると少しだけやる気が出てくるはずです。
ステップ3 解決策を考える
最悪の事態を想定し、最悪の事態が起こる可能性を受け入れたら、あとは専門家の出番です。専門家に相談をすれば、様々な解決策が見つかるでしょう。
決して問題を先延ばしにしたり、問題から目をそむけてはいけません。問題に真正面から取り組むことで問題は自然に解決します。最悪の事態を想定し覚悟することが重要です。
2. 金融機関を味方と思うな!
皆様の中には「借りたものは返さなくてはいけない」と思われる方もいるかもしれません。しかし、金融機関は利息をとって商売として皆様にお金を貸しているということを忘れてはいけません。当然、一定の割合で返ってこないということは織り込み済みなのです。
また、金融機関の担当者は優しく話しかけてくるかもしれません。しかし、それは返済をしてもらうための手段の1つなのかもしれません。弁護士が債務整理の受任通知を送ってしまえば、彼らはもう何もできません。
金融機関はあなたの味方ではありません。あなたの本当の味方はあなたの家族であったり、親しい人であったり、弁護士なのです。
金融機関は敵ではないかもしれませんが、金融機関を味方と思って金融機関の言う通りにしてはいけません。
3. 優先順位をしっかりつけよ!
皆様が本当に大事にしたいことは何でしょうか。自分の未来を幸せにするために必要だと思われることは何でしょうか。
見栄や体裁を気にしてはいけません。皆様が本当に大事にしたいことは借金返済に追われない生活、心の平穏、住む場所の確保、毎月の生活費の確保、家族との穏やかな生活などではないでしょうか。
借金問題は物事の優先順位を決めれば解決の道筋が見えます。全てを手に入れることはできませんが、守りたいものの優先順位が決まっていればそれを守ることができる確率が非常に高まります。
大事にしたいことの優先順位をしっかりとつけましょう。
4. 同居の家族には説明しろ!
同居の家族に内緒で借入をしている方もいると思います。しかし、支払ができなくなってしまった以上、同居の家族には今までの経緯を説明すべきです。
秘密にしたまま一生を過ごすことはとてもやましい気持ちでうしろめたいと思います。
また、そもそも、同居の家族はあなたの言動などから既にあなたの借金のことを知っている可能性が高いです。あなた自身の口から借金のことを伝えるのと、裁判所などから書類が届いて借金のことがばれてしまうのとでは、全然意味が違うと思います。
同居の家族には債務整理をする前に借金のことを説明しておきましょう。
5. 現実を直視すれば問題は解決する!
現実を直視するというのは本当に辛いことです。
借金の問題で困っている場合、ついつい毎月の支払のことにとらわれ、問題の解決が先延ばしになってしまっていることもよくあります。また、未来のことを考えると解決が困難だという思いから、現実を直視することが嫌になってしまうかもしれません。
しかし、希望と現実の区別をしっかり付けなければあなたの人生は先には進みません。借金問題は極めて重大な問題ですが、命までは取られません。最悪、1からのスタートになるというだけなのです。
現実をしっかり直視すれば問題は解決します。
6. 最後に
私たち弁護士の知識・経験を使うことによって、皆様の幸せな未来がみえてきます。
解決できない借金の問題は基本的にはありません。不安な気持ちをぐっと押さえて、現実を直視し、解決のための第一歩を踏み出しましょう。