八街市八街在住の雙田衛様(仮名)の解決事例
雙田様は、八街市八街在住の50代の自営業者です。過去に貸金業者3社と取引がありましたが、すでに完済されていました。
完済後も過払い金がある場合には返還請求ができるということを知って当事務所にご相談にいらっしゃいました。
ご相談にいらっしゃった際に借り入れを行っていた期間と金額を伺ったところ、過払い金が発生している可能性が非常に高いと判断できたことから代理人として受任しました。
弁護士が受任した旨を貸金業者に通知して取引履歴を取り寄せたところ、予想通り3社とも過払い金が発生していました。
そこで、過払い金の返還請求を行い、最終的に合計で730万円の過払い金返還請求が認められました。
弁護士よりコメント
雙田様のケースは、3社中2社については特段問題が見受けられないものだったので、早期に訴訟を行って迅速に過払い金を取り戻すことができました。
残りの1社については、長年の取引の中で、個人の借り入れから事業主としての借入に切り替えを行っていたことが取引履歴を取り寄せて分かりました。
このような借り換えを行った場合、事案によっては全く別の取引であるから分断が生じているものと判断されることがあり、その結果、古い借入については過払い金の返還請求権が消滅時効にかかってしまい、過払い金が発生しないケースもあるのですが、貸金業者はその点を主張して当初は過払い金の返還を渋っていました。
しかし、粘り強く交渉を続け、過去の裁判例で過払い金の返還が認められた事案と照らし合わせると返還は認められるべきである旨を主張し続けた結果、満足の行く金額の返還を受けることができました。
過払い金の返還請求はこれまでに多くの件数の事案が発生し、訴訟で争われてきたものであることから、一口に過払い金と言っても多くの論点が含まれています。
貸金業者も過払い金の返還については専門的な知識をしていることが大半ですので、過払い金の返還を請求した場合に今回の事案のように返還を拒んでくることもあります。
貸金業者からなにかの理由で過払い金の返還を拒まれた場合、これまでに積み上げられてきた裁判例の中から今回の事案に類似するものを探し出して、こちらに有利になるように主張していくことも必要になってきます。
このような法的な論点を含む争いは弁護士にお任せいただくことが迅速な解決への近道だと思います。
過払い金の返還にお困りの方はぜひ一度経験豊富な弁護士の方にご相談をいただくと良いと思います。
本解決事例についての質問と回答・解説
Q. 過払い金の返還請求は完済後何年以内であれば可能ですか?
A. 完済後10年以内であれば可能です。
Q. 過払い金返還請求は訴訟になることが多いですか?
A. 事案によりますが、訴訟を行った方が適正・妥当な金額の返還を受けることができる確率が高まります。
本解決事例の用語説明
消滅時効
一定の期間が経過すると権利を行使できなくなってしまうことです。
過払い金返還請求の場合、取引終了から10年が原則となります。
本解決事例に関連する質問と回答・解説
Q. 過払い金の過去の裁判事例を調べるにはどうすればよいですか?
A. 名古屋消費者信用問題研究会のWEBサイトには多数の裁判事例が掲載されています。
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